2019年「京都旅乃会」11月25日~26日 山本新太郎
「京都研修会」が開催されました。
まず「祇園権兵衛」で昼食を食しました。「玉子丼」と「親子丼」が名物のお店です。参加者は「あっさりしておいしい」と満足げでした。
その後、市内観光は東福寺・南禅寺・永観堂等です。今回の「京都研修会」は秋の紅葉が一番綺麗なときを狙って企画されました。参加者はこの3カ所の選択がとても素晴らしかったの声を頂きました。内田慎一氏は「重々承知しておりましたが、今回の訪問先、特に永観堂の紅葉は想像を遙かに超えるものでした」と感想を述べられていました。その他にも、あまりの紅葉の美しさに感動的な声もある。仲間の表情が実に印象的でした。
夕方、「高台寺和久傳」で夕飯を食しました。「高台寺和久傳」は前田利信氏のご推薦でした。前田氏は弊会きっての食通であります。日本全国のおいしい料理を食べ歩き「食」に関しては経験が豊富です。とくに京都のお店はよく知っており「高台寺和久傳」は「嵐山吉兆」に並ぶ名店だと言っておられました。皆さんの感想は、「アッサリしてスマートでおいしかった」と言っていました。とくに、一番最初に出てきた甲羅つきの生のカニがおいしかったとの声が多かったです。さらに、からすみが入ったおもちがとても珍しくおいしかったし、和食屋さんでお肉を出すなんて憎いという意見もありました。何と言っても、お店で出された「鍋島きたしずく」という日本酒が最高においしいとの声が後を絶たなかったです。また、舞子や芸者衆が皆のもてなしくれた。京都の舞妓や芸者さんは教育と経験が行き届き、やはり違うなと思わせる一面があった。
翌日、「仁王門うね乃」で昼食を食しました。「きつねのきざみうどん」がおいしいお店です。私がいろんな方から紹介を受け、うどんを食べ歩いた結果、上品な味が絶妙なお店で、うどんとだしが絶品でした。中野正也氏は一言で「最高」と何度も言っておられました。中野氏は日本全国でおいしいお店を食べ歩く食通だが、その中野氏から評価をいただいたことがとても嬉しいことでした!
今回は月報のコラム「主張」にも書いたが、弊会は「食文化」の追求には昔から力を入れてきました。「食」を追求することは「経営」を追求することと同じだという代表の山本善心の言葉ではないが、弊会ではこれからも「食文化」を追求し担当者として一生忘れられない思い出をつくっていきたいです。
- 京都の秋の紅葉を観光しながら清々しい気持ちで記念写真。
- 京都の秋の紅葉は本当に素晴らしいと感動した参加者各位。
- 左から山本新太郎、内田慎一氏
- 「高台寺和久傳」にてすっかりと意気投合した浜垣真也氏と村田崇氏。
- 左から山本善心代表の若いときからの親友である左、故八田與夫氏は、40日後北海道旭川の温泉宿で逝去された。
- 左から仲のいい宇都ひろ子氏と松木鐘司氏。
2019年「札幌研修会」8月22日~24日
8月22日~24日まで「札幌研修会」が開催されました。
札幌在住の晴山徳貴氏が2日間、夜の食事場所を選定してくださいました。今回、参加者各位は氏の満足のいく見事な選定に感激していました。
一つは、札幌すすきのの居酒屋「かけはし」(8月22日夜)です。北海道産の刺し身から焼き魚まで新鮮な食材を使った北海道らしさを醸し出すお店でした。とくに、パフォーマンスなのか、巨大な「さめがれいの姿煮」には度肝を抜かれたものです。
もう一つは、ひつじ料理の「炭化兜ひつじ」(8月23日夜)です。このお店は北海道のひつじを一匹丸ごと買い、ひつじのいろんな部位を食べることができます。参加者はこれまで食べたことのない一匹丸ごとひつじの魅力に魅了されていました。
また、講演会(8月22日)は、北海道新聞の編集局報道センター長の三浦辰治氏です。弊会の「政民合同會議」には北海道新聞の方々が多数参加されていて、その参加者から三浦氏をご紹介していただきました。テーマは「北海道経済の経緯と現状とこれから」です。三浦氏からは北海道経済の過去の歴史を振り返りながらお話を伺いました。とくに私の印象に残ったのは、北海道の鉄道事情で、資金が足りないため北海道の鉄道を撤廃しなければならないという現実に切なさを感じました。
さらに、「かけはし」では、元衆議院議員の石川知裕氏が来てくださいました。石川氏は今年の4月7日投票の北海道知事選に立候補したが残念ながら落選しました。石川氏は長年小沢一郎氏の秘書を務め、衆議院議員でありました。石川氏は全員のテーブルを回られ参加者との会話を楽しんでおられました。次回は、国会議員選挙に出馬すると述べていました。
また、ゴルフ組は、小樽カントリー倶楽部と桂ゴルフ倶楽部でプレーを楽しみました。あいにく北海道は雨に降られたのが残念でした。
さらに、観光組は、富良野の名所を見て歩いて楽しみました。私も富良野を観光したが、観光組の皆さんと冗談を言いながらの楽しい観光でした。
この「研修会」に参加されると、参加者同士が親しくなれると言う人が多いです。お酒を飲みながら、冗談を言いながら、腹を割って話し合うひと時は、貴重な時間であると感じるものでした。
普段は講演会で勉強に励んでいるが、「研修会」に参加すると「横の繋がりができる」と評判です。
まだ「研修会」に参加されたことのない方は、ぜひお気軽に「研修会」に参加されてみてはいかがでしょうか。
2018年「京都研修会」5月27日~28日
5月27日~28日まで、「京都研修会」が開催されました。
その「京都研修会」の数日前に、韓国から徐乗植氏のご家族4人が来日されました。徐乗植氏は弊会代表の山本とは40年来の付き合いで、食通の大家でもあります。山本は徐氏から食へのこだわりを教わったものです。そういった歴史があり、弊会ではおいしいお店を選ぶようになりました。今回、徐氏のご家族には、「なかむら(京料理)」「菊乃井本店(京料理)」「すっぽん大市」「祇園ゆたか(ステーキハウス)」「権兵衛(うどん)」をご案内しました。
さて、「京都研修会」で選んだお店は、「蕪庵(中華料理)」「菊乃井本店」「権兵衛」であります。
「蕪庵(ぶあん)」は中華料理店で、京都人の舌に磨かれて、薄味で京都らしい中華の店として育ちました。この「蕪庵」は昭和5年に創業し、今年で88年目を迎えます。京都の住宅街の中にたたずみ、約1000坪のお屋敷で、食事をしながら庭を眺める景色はおもむきがありました。
また、「菊乃井本店」は京料理で、ミシュランの3つ星です。弊会代表の山本の友人は西尾八ッ橋の西尾陽子氏から、「京都でご推薦できるお店の一つは、菊乃井です」とのお言葉をいただいたのが今回選んだキッカケでした。食通の大家である韓国の徐乗植氏も、そのおいしさにうなっていました。「菊乃井本店」は季節の旬の食材を集めて京風に調理していました。おかみさんによると、「菊乃井のご主人はお客さんにおなかいっぱいに食べて帰ってもらいたいと考えている」と言われていたが、確かに食事の量が多かったが、おいしいので気になりませんでした。
さらに、「権兵衛」は親子丼ときつねうどんがおいしいお店です。山本と私は京都出身で、山本が若い時分から通っていたお店であります。韓国の徐氏が親子丼を食べながら「このたまごはどこのたまごですか」と尋ねるほど、たまごの色とうまさにはこだわりがありました。
振り返ってみると、「京都研修会」では、数々のお店に行きました。ここ2、3年前だと、「なかむら」「嵐山吉兆」でありました。京都にはおいしいお店がたくさんありますが、大人数で入れるところは限られており、いつも頭を悩ませるところであります。
時局心話會「京都研修会」に思う
内田 慎一
株式会社友栄
代表取締役社長
山本代表がその昔、京都市下鴨に住んでいらしたころ「いったいどんな人がこの素敵なお店を利用するのか?」と感じていたという「蕪庵」(ぶあん)で昼食をとりました。趣のある日本庭園を観ながらの廣東料理というオツなもので、料理は全く脂っこくなく、素材の良さを生かした上品な薄味の廣東料理でした。
その後、金閣寺を訪問しましたが、浴衣姿の外国人女性旅行者を多く見かけました。池越しに見える黄金に輝く舎利殿は確実にインスタ映えしますから、旅行者に人気があるのは納得できるところです。
次に訪れたのは、枯山水のお庭で世界的にも有名な龍安寺です。十五夜( 満月)が示すように、東洋の世界では完全を意味する15 。その数の石が庭に設置されていますが、どの角度から眺めても必ず1個の石は他の石に隠れて見えないように造られています。人間は完全を追求しても難しく、たとえ不完全な状態でもその中に満足を見出しなさい!という禅の教えだとか・・・。庭の裏手には「つくばい」(茶室に入る前に手や口を清めるために手水を張っておく石)があり、「吾、唯、足、知」と彫られています。「われ、ただ、たるをしる」と読むそうです。龍安寺は臨済宗(禅宗系の宗派)のお寺で、「石庭・つくばい」を見ても、精神的な奥深さや自省する心を強く感じました。
夜は、京都の料亭が集まる東山、高台寺周辺で一番奥にある超人気店である菊乃井本店にて京都弁護士会の元会長である浜垣真也氏から「京都の歴史」についてご講演をいただき、その後、春を感じさせる季節の素材を贅沢に使った京懐石に一同、舌鼓を打ちました。
翌朝は清水寺を拝観しました。残念ながら清水寺が修繕工事中のため幕で覆われていて、「清水の舞台」は一部しか見ることができませんでした。たくさんの修学旅行生を見て自分の学生時代を懐かしく思い出しました。
たまたま、ブラタモリの京都の「東山・宇治・祇園・嵐山」の各回を見た後での京都訪問だったので、京都の歴史・文化・地理の面で大変勉強になりました。企画していただいた時局心話會の皆様に心より感謝申し上げます。
- 京都の「なかむら」にて韓国の経済人である徐ご一家とのお食事会。
- 「金閣寺」にて左から松木鐘司、内田慎一、山本新太郎各氏の絶景を背にスナップ。
- 「菊乃井」にて左から弊会代表の山本善心、弁護士(京都)の浜垣真也氏。
- 「菊乃井」での宴席風景。
- 「菊乃井」にて楽しそうにする徐ご一家。
- 「菊乃井」にて集合写真。
2017年「韓国研修会」4月7日~9日
今回の「韓国研修会」では、パパジョーンズという約120店舗のピザチェーン店を経営する徐昌祐(ソー・チャンウ)氏に多大なるお世話になりました。その徐昌祐氏の父親、徐秉植(ソー・ビョンシク)氏と、弊会代表の山本善心とは40年以上の心友であります。徐秉植氏の娘さんは韓国財閥の一つコーロン・グループのトップの会長夫人であります。昨年、徐秉植氏から私に「私も90歳を越えたので次の世代に息子をバトンタッチしたい」とご長男の徐昌祐氏をご紹介いただきました。そのとき、私は徐昌祐氏に「来年、ソウルに行きたいので、本当においしいお店と、日韓経済人交流会に参加される韓国の経営者を紹介してほしい」とお願いしました。徐昌祐氏は「OK」の一言で、今回の「韓国研修会」が実現しました。
徐昌祐氏から「土俗村」「又来屋」「ハモ」をご紹介いただきました。さすがに、「食通のプロ」と自負する徐氏の推奨店だけあって、参加者各位から「どれも本当においしかった」との声しきりでした。
また、7日の夕方、産経新聞の黒田勝弘氏からお話を伺いました。黒田氏は「韓国に来たら、ぜひ日本大使館前にある慰安婦像と、ソウルの中心地にある光化門広場やソウル市役所前での市民団体のデモを見るべきだ」と言われ、翌8日、さっそく出向きました。
ひと通り見て回ったあと、私の延世大学大学院時代の学友であり、現在、同大学の教授を務める柳相榮(リュウ・サンヨン)氏から聖公会大学教授の梁起豪(ヤン・ギホ)氏をご紹介いただきました。実は、この梁氏の講演が大きな波紋を呼びました。梁氏は「日韓合意が結ばれた。日本は武士道精神で約束を守る国民であるが、韓国人は相手の気持ちを大切にする国民である。その後、安倍総理が元慰安婦への謝罪の手紙について『毛頭考えていない』と表明したことに、韓国人は快く思っていない。韓国は被害者であって、戦地で性暴力によって悪夢のような日々を過ごした被害者が生きている。私は日韓合意の精神を日本側が守っているかと言えば、疑問である」と言いました。梁氏は続けて「そういった韓国側の被害者としての立場をご理解いただきたい」と述べたからです。質疑応答の時間には反論が飛び交いました。ただ、今回の講演で誤解していただきたくないのは、韓国国民が全員、反日的な気持ちを露わにしているわけではないことです。
そして、最後の晩宴「ハモ」では、「日韓経済人交流会」が開催されました。徐氏が呼んでこられた韓国側経済人はレベルが高く優良会社が勢揃いしました。日本側も安心して交流を深めることができました。みな個人的に日本で会おうと約束し友情を深め合いました。
また、参加者の中から、「徐さんにしろ柳さんにしろ、誠心誠意やってくださった。韓国人の真心を感じた。これは日本人が忘れたものではないか」という感想もありました。
今回はいろんな面で韓国をよく理解できる有意義な研修会だったとの声が多かったです。
「韓国研修会に参加させて頂いて」
西村 昌績
有限会社CBC自動車学校
代表取締役社長
今回の韓国研修会には、20名を超える会員が参加しました。北朝鮮の緊張が高まる中、外務省より韓国への渡航者注意の情報も発表され、今回の研修の時期が1週間でも遅ければ、状況次第で訪韓も難しかったかも知れません。時局心話會様は不思議な力で守られているような気がしてなりません。
研修初日は、黒田勝弘氏より「朴槿恵辞任後の韓国情勢」についてお話を伺いました。特に印象深かったことは2点あり、1点目は、正しい法治主義が浸透していないという問題です。日本大使館前の慰安婦像、光化門広場やソウル市役所前広場におけるデモやテントの問題は、大衆の感情に迎合するのではなく、国際法を考慮して正していくことが重要であります。2点目は、朴正煕時代の反発です。日韓基本条約の締結などにより経済は発展しまし たが、財閥など強者だけが得をした為に、政府に対する不信感が国民の中で強まったということでした。
2日目は、韓国の延世大学にて梁起豪氏より「韓国政治の行方と日韓関係」についてお話を伺いました。なかでも、大統領選挙の争点について、以下の6点について明確に分かりやすく説明をして頂きました。
・社会統合と南北関係の改善・青年失業と低出産高齢化・財閥改革と経済民主化・韓国同盟と貿易摩擦・THAAD(サード)配置と対中国とロシア政策・日韓慰安婦合意の問題等々です。
これら6点の問題は、何れも難しい取り組みですが、現在、進歩派の文在寅氏と中道に近い進歩派の安哲秀氏の激しい争いの中で、どのような結末を迎えるのか大いに注目したい内容でした。
また、本物を食し本物を学ぶ。今回もこの機会を時局心話會に与えていただきました。この実現の為にご尽力をいただいたのが、ピザチェーンの経営者である徐昌祐(ソー・チャンウ)氏です。徐氏には日本が誇るおもてなしの心を、「食」を通して示していただきました。また、日韓経済人交流会では、徐氏率いる多くの志・夢・バイタリティに溢れる若手経営者の方々と交流を深めることができ、大いに触発されました。彼らは次回来日されると伺っておりますので、また彼らと会えることを楽しみにしております。
- 左から山本新太郎、徐昌祐氏。「韓国研修会」では大変にお世話になった。
- 産経新聞の黒田勝弘氏を囲んでの記念写真。白熱の講演であった。
- 梁起豪氏を囲んでの記念写真。大論争を呼んだ講演であった。
- 韓国料理店ハモにて日韓経済人交流会を行ったときの記念写真。
- ソウル中心地で市民団体のデモ。
- ソウル日本大使館前の慰安婦像。
2016年「京都研修会」12月18日~19日
12月18~19日に「京都研修会」が開催されました。
18日、本家西尾八ッ橋会長の西尾陽子氏にお話を伺いました。西尾八ッ橋は1689年に創業し、今年で328年の歴史を持つ老舗であります。西尾氏は「京都の老舗が続いてきたのは、家訓を頑なに守ってきたからです。家訓は、家業永続を願って、自己の経験や苦労から得た信念をとりまとめ、これだけは子孫に言い残したいとされる思いを書き残したものです。西尾八ッ橋の家訓に、『陰徳を積む』という言葉があります。努力は自分のためだけでなく、他人様に尽くす気持ちが大事だということです。また、京都人は贅沢をせず、質素・倹約を重んじて、今日の京都を築いてきました。昔から、よそ者が京都で成功したら、どこでも成功すると言われてきました。それほど京都は難しいところなんです」など、現場の生々しい内容を次から次へと述べられました。私は久しぶりに素晴らしい講演を聞いたとの感触を得て、胸にぐさりと突き刺さるものがありました。参加者各位も、西尾氏のお話に首ったけでありました。
その夜、京都吉兆嵐山本店に出向きました。何と言っても、吉兆は日本一と言われる料亭だけあって、参加者各位から「今日は実に美味しかった」という満足感の声が上がりました。一つ一つの高級な素材に巧みな味付けで個性を引き出していたので、人間で言えば、味のある人だなぁ、というのが私の実感でした。次回は、4月になって、桜の花が咲く頃に、舟に乗って桜を楽しみ、吉兆で食事をして、京文化を味わいたいとの声しきりでありました。
翌日、京都の街を散歩しました。途中、龍馬の暗殺現場を視察しました。木屋町、高瀬川通り、寺町、そして、人気があったのが、石塀小路(いしべこうじ)でした。なかなか京の街を散歩する機会はないが、この日はぽかぽかと暖かく仲間と共に歩く京の街は最高でした。
このように、「京都研修会」は「楽しくて為になる」研修会であり、「学ぶ」「楽しむ」「美味しい」の三拍子揃った、教養を高める絶好の機会だと思いました。こういった研修会は弊会の諸先輩たちの知恵と工夫の集積が実ったもので、歴史の積み重ねに他なりません。
- 「西尾八ッ橋」の西野陽子氏からご講演をいただいた
- 左からに西尾陽子氏、山本新太郎
- 「嵐山吉兆」にて左から橋口俊介氏、簑口昌明氏
2015年「京都研修会」11月13日~14日
11月13日から14日にかけて「京都研修会」が開催されました。
今回はすべてにおいて充実した内容で各位より好評を博しました。
初日、岡本幸治氏の講演が行われました。岡本氏は三井物産の勤務を経て、大学教授への道を歩みました。とくにインド問題に詳しく、インド国立ジャワハルラール・ネルー大学客員教授も務めたことがあります。大阪国際大学教授、近畿福祉大学教授を経て、大阪国際大学名誉教授となりました。その岡本氏は歯に衣着せぬ物言いで安倍談話の問題を中心に日本のあるべき姿について論じていました。
その後、京料理「なかむら」で晩宴が開かれました。「なかむら」はミシュランの3つ星がつく名店であります。店構え、お座敷は京都の伝統を受け継ぐ伝統的な技術と風格があります。とくに「なかむら」が暖簾と一子相伝で守り続けた白味噌の雑煮。香ばしく焼いた丸餅を薄めに溶いた辛子を添え、白味噌を水だけで練り上げた雑煮など、「なかむら」の味をたん能しました。今回もお座敷に舞子、芸者を呼び、京踊りを始め、和やかな雰囲気に笑いが絶えませんでした。
食後、お茶屋さんの経営するカラオケ店に行きました。このお店は雰囲気がとても良かったです。とくに印象的だったのが、株式会社ユカ社長・白鳥文治郎氏の歌声が素晴らしかったことで、民謡の全国大会で2位になったその歌声は聞く者を魅了しました。
翌日、ゴルフ組は瀬田カントリー北コースでプレーを楽しみました。ここはゴルフ場設計の名匠井上誠一氏が設計。USLPGA公式戦「ミズノクラシック」の舞台にもなった北コースです。心配された雨もなんとか避けることができ、名門コースでゴルフを堪能しました。
また、観光組は大原三千院を見学し、昼食を人気の松乃鰻寮(まつのまんりょう)で名物九条ネギとうなぎのスープ、雑炊、鯉の刺身を頂きました。参加者より最高の味との声しきりでありました。その後、京都人のお台所錦通りに行きました。
- 「なかむら」にて左から山本善心、岡本幸治氏、浜垣真也氏
- 「なかむら」にて左から小野綾子氏、宇都ひろ子氏、白鳥文次郎氏
- 「なかむら」にて左から若林和子氏、前田利信氏
- 観光組の集合写真。さすが紅葉が満開の「京都大原三千院」
- 「嵐山吉兆」にて左から松木鐘司氏、宇都ひろ子氏
- 京都市内を散歩しながらの記念写真
2015年「札幌研修会」8月28日~30日
8月28日~30日に「札幌研修会」が開催されました。
到着後、ロビーに集合した一行は、まず札幌ビール園に向かいました。北海道と言えば、ジンギスカン料理と製造直売のサッポロビールが有名です。ここで参加者各位は腹一杯に料理とビールを満喫。その後、講演会場のサッポロルネッサンスホテルに向かいました。
講演は元衆議院議員の石川知裕氏。北方領土の問題を中心にタイムリーなお話を伺うことができました。
晩宴は札幌市内にあるお店で、名物生のトウモロコシから始まり、毎年人気の羅臼産のぶどう海老、ほっけの開き、毛ガニ、焼きタラバ蟹、キンキ湯煮、そして名物、驚きのいくら丼などを口にしました。参加者各位は羅臼で獲れた新鮮な料理に「おいしい!おいしい!」の連発でした。
翌日は、札幌北広島ゴルフ倶楽部でのゴルフ組と小樽の観光組に分かれました。私は観光組に参加しました。小樽観光は、会員の小野綾子さんの企画で進行しました。小樽では小樽市鰊御殿、旧青山別邸に行ったあと、小樽近海で獲れた超新鮮なお寿司をいただきました。その後、堺町通りでオルゴールや手作りガラスを見ました。さらに、小野綾子さん思い出の喫茶店に行くなど、楽しい観光プランでした。
晩宴はノボテル札幌の「21CLUB」で行われました。晩宴に先立ち衆議院議員の鈴木たかこ氏のスピーチを聞きました。鈴木氏には政治家になるまでのエピソードや安保法制、憲法改正、北方領土などのお話を伺いました。とくに印象的だったのは父親である鈴木宗男氏にまつわる父と娘のエピソードでした。21CLUBでは、21CLUB特選北海道自老牛サーロインステーキと自慢のワインをおいしくいただきました。
その後、10名以上で二次会に出向きました。二次会では丹羽浩之さんを中心に参加者各位の巧みな歌唱力と、歌手顔負けのゼスチュアでカラオケを堪能し、ゴルフ組は最終日も、名門の桂ゴルフ倶楽部コースでプレーを楽しみました。
提言
札幌研修会に参加して
株式会社プライズコミュニケーション
代表取締役社長 小野 綾子
8月28日から8月30日の2泊3日の札幌研修に行ってまいりました。
私は2日ほど前から北海道入りをしており、初日千歳空港からのメンバーの皆さんとサッポロビール園で合流し、北海道名物のジンギスカンとビールを堪能しました。
講演は宿泊先のルネサンスサッポロホテルにて、小沢一郎衆議院議員元秘書を務めた前衆議院議員の石川知裕氏から北方領土問題と秋の政局の話を聴くことができました。晩餐は、東京ではなかなか味わうことのできない幻のぶどうえびと鮭児に舌つづみを打ちました。
2日目はゴルフ組と観光組に分かれ私は観光組に参加し、一路小樽へと向かいました。小樽は鰊で栄えたといわれており、鰊御殿と鰊漁で巨万の富を築いた網元三代目の娘、政恵が贅を尽くして豪邸を建てたと言われ、現在は国の登録有形文化財に指定されている小樽貴賓館(旧青山別邸)を見学しました。お昼には小樽名物鮨と地ビールをいただき、ほろ酔い気分で小樽の街並みを散策し、ガラス細工の素晴らしい北一硝子や、チーズケーキで有名なルタオ本店に立ち寄りウインドショッピングを楽しみました。小樽観光の締めは札幌に戻り、藻岩山から札幌の街並みを一望できる旧ローズガーデンに立ち寄り、サッポロのマダムが愛する美味しいコーヒーを飲んでまいりました。
夜はノボテル札幌にて研修会があり、講演は鈴木宗男元衆議院議員の長女、鈴木たかこ衆議院議員の北方領土問題と父としての宗男氏との親子の話を聴くことができました。また、私も北海道出身であり女性同士ということもあり、たかこ氏と一緒に鉄板焼きを堪能しながらお話をすることができ、衆議院議員経験3年29歳とは思えないくらい、考え方がしっかりしておられ、これからの活躍が楽しみです。
3日目は、桂カントリー倶楽部にてゴルフです。北海道は空気が比較的乾燥しているせいか、ボールが気持ち良く飛び、スコアは別としてゴルフを楽しむことができました。
ゴルフ組のメンバーと締めは、やはり千歳空港で、北海道名物の肴でビールやらワインで盛り上がり、北海道の夏を楽しみ、研修で知識を高め、美味しい食事を堪能し、体重も持ち帰って参りました。皆様ありがとうございました。
- 小樽の観光にて記念撮影
- 左から加藤栄氏、日置達郎氏
- 左から小野綾子氏、鈴木たかこ氏、宇都ひろ子氏
- 笑いが絶えない晩宴の模様
- 左から白鳥文太郎氏、小野綾子氏、高橋三叔氏、石森公夫氏
2015年「香港研修会」4月10日~12日
羽田・中部から香港に到着後、宿泊ホテルを経て当日の会場である「チャイナクラブ」に足を運びました。「チャイナクラブ」は香港最大の会員制クラブで豪華な中華料理店でした。なかなか香港の人でも予約を取るのが難しいと言われているが、ここは香港を始め世界の大富豪が足を運ぶ名店です。この「チャイナクラブ」では個室を予約しました。「図書館」という部屋でした。ここはオーナーのこだわりで、世界各国から集めた本が飾ってある個室でした。UBS銀行のアーネスト・シューラー氏(香港在住のスイス人)の計らいで予約することができました。この部屋から醸し出される雰囲気は絶妙であり、晩宴の食材は新鮮で、しかも味は絶品でした。
恒例の研修会は講師にシューラー氏を招き、「香港と中国の金融情勢について」というテーマで現場の新鮮な情報を伺いました。シューラー氏は香港について明快に分析した後、世界経済の流れを説明され、その後中国や日本の経済問題について分析・予測を伺いました。参加者からシューラー氏のお話は現場主義で、身にぐっと迫る内容で素晴らしかったとの声が後を絶ちませんでした。シューラー氏はかつて「時局心話會」の会員として共に勉強をした仲間でした。今回、弊会の古い会員と久しぶりに対面する感動的な場面もありました。そのシューラー氏は少年の頃から結婚するのは外国人と決めていたそうです。そこで結婚したのが日本女性で今の奥さんです。
翌日は、マルセン株式会社の石森公夫氏から、ご紹介頂いた「福臨門」に足を運びました。「福臨門」では飲茶料理を頂きました。さすがは香港ならではの店ですごく美味しかったです。石森氏は食通・味の大家であり、日本はおろか世界各国の美味しい名店を知る貴重な存在で参考になること大でありました。
その後、香港の観光に出かけた。レパルスベイ→スタンレーマーケット→ヴィクトリア・ピークを観光しました。
夜は、シューラー氏の紹介で「夜上海」という本場の中華料理店に行きました。ここは2013年にミシュランの二つ星、2014年に一つ星を取るなど、香港を代表する中華料理店でありました。味は日本人の口に合う薄味で、一品一品が絶品でありました。思わず、最高という言葉が出るほど美味しかったです。かつてマカオの大富豪が日本にやってきたとき、日本を代表する銀座の某中華料理店にお招きしたことがありました。そこで、ここの中華料理の味はどうかと感想を伺うと、「香港では中の上ですね」との答えでした。今回、香港で中華料理を堪能したので、その意味がよく理解できました。シューラー氏によると、香港は金持ちと食通が多いので、各店が競争して味のレベルが高くなったとか。
翌日は、香港の免税店に行き買い物をした後、空港に向かい日本へと帰国しました。
今回の「香港研修会」は、新鮮な情報と現場の生々しい動きのオンパレード。食事も美味求心の雰囲気で、とても有意義な研修会でした。皆さまから「楽しくて為になった」との声をたくさん頂きました。
- 山の上から撮した香港の風景
- UBS銀行のアーネスト・シューラー氏からご講演をいただいた。「チャイナクラブ」より
- 左から山本新太郎、若林和子氏、内田慎一氏
- 香港市内を観光したときの記念写真
- 香港市内の喫茶店にて