2019年「京都旅乃会」11月25日~26日 二代目 山本 新太郎
毎年「京都旅乃会」が開催されています。
まず100年以上続いたお店「祇園権兵衛」で、「玉子丼」と「きつねうどん」を食しました。参加者から「コクがあっておいしい」との声をいただきました。
その後、市内観光は東福寺・南禅寺・永観堂に向かいました。今回の「京都旅乃会」は秋の紅葉が一番綺麗なときを狙って企画しました。参加者はこの3カ所の選択がとても素晴らしかったとの声を頂きました。内田慎一氏は「重々承知しておりましたが、今回の訪問先、特に永観堂の紅葉は想像を遙かに超えるものでした」と感想を述べておられた。その他にも、あまりの紅葉の美しさに感動的な仲間の表情が実に印象的でした。
夕方、高台寺和久傳で夕飯を食す。皆さんの感想は、「アッサリしてコクがあっておいしかった」であった。とくに、一番最初に出てきた甲羅つきの生カニがおいしかった。さらに、からすみが入ったおもちがとても珍しくおいしかったし、名門料亭でお肉を出すなんて憎いという声もあった。何と言っても、お店で出された「鍋島きたしずく」という日本酒が最高においしいとの声が後を絶たない。また、舞子や芸者衆が皆さんをもてなしてくれた。京都の舞妓や芸者さんは教育と経験が行き届き、やはり違うなと思わせる一面があった。
翌日、「仁王門うね乃」で昼食を食す。「きつねのきざみうどん」がおいしいお店だ。私がいろんな方から紹介を受け、京都うどんを食べ歩いた結果、上品な味が絶妙なお店で、うどんとだしのバランスが絶品だった。名古屋会員の中野正也氏は一言で「最高」と何度も言っておられた。中野氏は日本全国でおいしいお店を食べ歩く食通だが、その中野氏からの評価がとても嬉しいことだった!
今回は月報のコラム「主張」にも書きましたが、弊会は「食文化」の追求には創業以来力を入れてきました。「食」を追求することは「経営」の本質を追求することと同じだという弊会代表の山本善心の言葉ではないが、我々はこれからも「食文化」を追求し担当者として一生忘れられない思い出をつくっていきたい。
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京都の秋の紅葉を観光しながら清々しい気持ちで記念写真。
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京都の秋の紅葉は本当に素晴らしいと感動した参加者各位。
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左から山本新太郎、内田慎一氏
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「高台寺和久傳」にてすっかり意気投合した、左 京都弁護士協会元会長の浜垣真也氏と右 村田崇氏。
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左から山本善心代表の若いときからの親友である左、故八田與夫氏は、40日後北海道旭川の温泉宿で逝去された。
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右から芸妓さんと記念写真、中、松木鐘司、左、宇都ひろ子氏。
2019年「札幌旅乃会」8月22日~24日 山本 新太郎
2019年「札幌旅乃会」8月22日~24日
8月22日~24日まで「札幌研修会」が開催されました。
札幌在住の晴山徳貴会員が2日間、夜の食事場所を選定してくださった。参加者各位と共に氏の満足のいく見事な選定に感謝の意を表したい。
一つは、札幌すすきのの居酒屋「かけはし」(8月22日夜)です。北海道産の刺し身から焼き魚まで新鮮な食材を使った北海道らしさを醸し出すお店であった。とくに、パフォーマンスなのか、巨大な「さめがれいの姿煮」には全員度肝を抜かれたものです。
もう一つは、ひつじ料理の「炭化兜ひつじ」(8月23日夜)です。このお店は北海道のひつじを一匹丸ごと買い、ひつじのいろんな部位を食べることができます。参加者はこれまで食べたことのない一匹丸ごとのひつじのおいしさに魅了されました。
また、恒例の講演会(8月22日)は、「北海道新聞」の編集局報道センター長の三浦辰治氏です。弊会の「政民東京會議」には北海道新聞の方々が参加されていて、その参加者から東京支社長三浦氏をご紹介いただきました。テーマは「北海道経済の経緯と現状とこれから」です。三浦氏からは北海道経済の過去の歴史を振り返りながら、お話をいただきました。とくに私の印象に残ったのは、北海道の鉄道事情で、資金が足りないため北海道の鉄道を撤廃しなければならないという現実に切なさを感じました。
さらに、晩宴の「かけはし」では、元衆議院議員の石川知裕氏が参加。石川氏は今年の4月7日投票の北海道知事選に立候補したが残念ながら落選しました。石川氏は長年小沢一郎氏の秘書を務めた人です。石川氏は全員のテーブルを回られ参加者との会話を楽しんでおられました。次回は、参議院議員選挙に出馬される予定だそうです。
また、ゴルフ組は、小樽カントリー倶楽部と桂ゴルフ倶楽部でプレーを楽しみました。当日、北海道はあいにくの雨に降られたのが残念です。
さらに、観光組は、富良野の名所を見て楽しみました。「私も皆さんとジョークを交わしながらの楽しい観光でした。」
この「研修会」に参加されると、参加者同士が親しくなれると言う人もいます。お酒を飲みながら、冗談を交わしながら、腹を割って話し合うひと時は、貴重な時間であると感じたものです。
普段は講演会で勉強に励んでますが、内外の「旅乃会」に参加すると「親しみが持てる」「横の繋がりができる」と、皆さんから人気がいいようです。
ぜひお気軽に御参加されてみてはいかがかでしょうか。
2018年「京都旅乃会」5月27日~28日
2018年「京都旅乃会」5月27日~28日
5月27日~28日まで、「京都研修会」が開催されました。
その「京都旅乃会」に、韓国から徐乗植氏のご家族4人が参加されました。徐乗植氏は弊会代表の山本善心とは40年来のお付き合いで、食通の大家でもあります。山本は徐氏から食へのこだわりを教わったものです。そういった歴史があり、弊会ではおいしいお店を選ぶようになりました。今回、徐氏のご家族には、「なかむら(京料理)」「菊乃井本店(京料理)」「すっぽん大市」「祇園ゆたか(ステーキハウス)」「権兵衛(うどん)」をご紹介しました。
さて、「京都旅乃会」で選んだお店は、「蕪庵(中華料理)」「菊乃井本店」「権兵衛」であります。
「蕪庵(ぶあん)」は中華料理店で、京都人の舌に磨かれて、薄味で京都らしい中華の店として育ちました。この「蕪庵」は昭和5年に創業し、今年で88年目を迎えます。京都の高級住宅街の中にたたずみ、約1000坪のお屋敷で、食事をしながら庭を眺める景色は趣がありました。
また、「菊乃井本店」は京料理で、ミシュランの3つ星です。弊会代表の山本の知人である西尾八ッ橋の西尾陽子氏から、「京都でご推薦できるお店の一つは、菊乃井です」とのお言葉をいただいたのが今回選んだキッカケです。食通の大家である韓国の徐乗植氏も、そのおいしさにうなっていられました。「菊乃井本店」は季節の旬の食材を集めて京風に調理しています。おかみさんによると、「菊乃井のご主人はお客さんにおなかいっぱいに食べて帰ってもらいたい」と言われていたが、確かに食事の量が多かったのですが、おいしいので気になりませんでした。
さらに、「権兵衛」は親子丼ときつねうどんがおいしいお店です。山本と私は京都出身なので、若い時分から通っていたお店でもあります。韓国の徐氏が親子丼を食べながら「このたまごはどこのたまごですか」と尋ねられ、たまごの色とうまさには感動とこだわりがありました。
振り返ってみると、「京都旅乃会」では、数々のお店に行きました。ここ2、3年前だと、「なかむら」「嵐山吉兆」等々です。京都にはおいしいお店がたくさんありますが、大人数で入れるところは限られており、いつも頭を悩ませるところです。
時局心話會「京都旅乃会」に思う
内田 慎一
株式会社友栄
代表取締役社長
山本代表がその昔、京都市下鴨に住んでいらしたころ「いったいどんな人がこの素敵なお店を利用するのか?」と感じていたという「蕪庵」(ぶあん)で昼食をとりました。趣のある日本庭園を観ながらの廣東料理というオツなもので、料理は全く脂っこくなく、素材の良さを生かした上品な薄味の廣東料理でした。
その後、金閣寺を訪問しましたが、浴衣姿の外国人女性旅行者を多く見かけました。池越しに見える黄金に輝く舎利殿は確実にインスタ映えしますから、旅行者に人気があるのは納得できるところです。
次に訪れたのは、枯山水のお庭で世界的にも有名な龍安寺です。十五夜( 満月)が示すように、東洋の世界では完全を意味する15 。その数の石が庭に設置されていますが、どの角度から眺めても必ず1個の石は他の石に隠れて見えないように造られています。人間は完全を追求しても難しく、たとえ不完全な状態でもその中に満足を見出しなさい!という禅の教えだとか・・・。庭の裏手には「つくばい」(茶室に入る前に手や口を清めるために手水を張っておく石)があり、「吾、唯、足、知」と彫られています。「われ、ただ、たるをしる」と読むそうです。龍安寺は臨済宗(禅宗系の宗派)のお寺で、「石庭・つくばい」を見ても、精神的な奥深さや自省する心を強く感じました。
夜は、京都の料亭が集まる東山、高台寺周辺で一番奥にある超人気店である「菊乃井本店」にて京都弁護士会の元会長である浜垣真也氏から「京都の歴史」についてご講演をいただきました。その後、春を感じさせる季節の素材を贅沢に使った京懐石に一同、舌鼓を打ちました。
翌朝は清水寺を拝観しました。残念ながら清水寺が修繕工事中のため幕で覆われていて、「清水の舞台」は一部しか見ることができませんでした。たくさんの修学旅行生を見て自分の学生時代を懐かしく思い出しました。
たまたま、ブラタモリの京都の「東山・宇治・祇園・嵐山」の各回を見た後での京都訪問だったので、京都の歴史・文化・地理の面で大変勉強になりました。企画していただいた「時局心話會」の皆様に心より感謝申し上げます。
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京都の「なかむら」にて韓国の経済人である徐ご一家とのお食事会。
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「金閣寺」にて左から松木鐘司氏、内田慎一氏、山本新太郎氏
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「菊乃井」にて左から弊会代表の山本善心、弁護士(京都)の浜垣真也氏。
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「菊乃井」での宴席風景。
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「菊乃井」にて楽しく食事される徐ご一家。
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「菊乃井」にて集合写真。
2017年「日韓懇話会」4月7日~9日 山本 新太郎
2017年「韓国研修会」4月7日~9日
今回の「韓国研修会」では、パパジョーンズという約120店舗のピザチェーン店を経営する徐昌祐(ソー・チャンウ)氏に多大なるお世話になりました。徐秉植氏の娘さんは韓国財閥グループのトップ会長夫人であります。昨年、徐秉植氏から「私も90歳を越えたので次の世代に息子達をバトンタッチしたい」とご長男の徐昌祐氏をお連れになりました。そのとき、私は徐昌祐氏に「来年、ソウルに行きたいので、本当においしいお店と、日韓経済人交流会ができる。韓国の経営者を紹介してほしい」とお願いしました。徐昌祐氏は「OK」の一言で、今回の「韓国研修会」が実現しました。
徐昌祐氏から「土俗村」「又来屋」「ハモ」をご紹介いただきました。さすがに、「食通のプロ」と自負する徐氏の推奨店だけあって、参加者各位から「どれも本当においしかった」との声しきりでした。
また、7日の夕方、産経新聞の黒田勝弘氏からお話を伺いました。黒田氏は「韓国に来たら、ぜひ日本大使館前にある慰安婦像と、ソウルの中心地にある光化門広場やソウル市役所前での市民団体のデモを見るべきだ」と言われ、翌8日、さっそく出向きました。
ひと通り見て回ったあと、私とは延世大学大学院時代の学友であり、現在、同大学の教授を務める柳相榮(リュウ・サンヨン)氏から聖公会大学教授の梁起豪(ヤン・ギホ)氏をご紹介いただきました。実は、この梁氏の講演が大きな波紋を呼びました。梁氏は「日韓合意が結ばれたが、日本は武士道精神で約束を守る国民であるが、韓国人は相手の気持ちを大切にする国民である。その後、安倍総理が元慰安婦への謝罪の手紙について『毛頭考えていない』と表明したことに、韓国人は快く思っていない。韓国人被害者であり、戦地で性暴力によって悪夢のような日々を過ごした被害者が生きている。私は日韓合意の精神を日本側が守っているかと言えば、疑問である」と言いました。梁氏は続けて「そういった韓国側の被害者としての立場をご理解いただきたい」と述べたからです。質疑応答の時間には反論が飛び交いました。ただ、今回の講演で誤解していただきたくないのは、韓国国民が全員、反日的な気持ちを露わにしているわけではないことです。
そして、最後の晩宴「ハモ」では、「日韓経済人交流会」が開催されました。徐氏が呼んでこられた韓国側経済人はレベルが高く優良会社が勢揃い、日本側も安心して交流を深めることができました。中には、個人的に親しくなり、また、日本で会おうと約束していました。
また、参加者の中から、「徐さんにしろ柳さんにしろ、誠心誠意やってくださり韓国人の真心を感じたものです。これは日本人が忘れたものではないか」という感想もありました。
今回はいろんな面で韓国をよく理解できる有意義な研修会だったとの声が多かったようです。
「日韓懇話会に参加させて頂いて」
西村 昌績
有限会社CBC自動車学校
代表取締役社長
今回の「日韓懇話会」には、20数名を超える会員が参加されました。北朝鮮の緊張が高まる中、外務省より韓国への渡航者注意の情報も発表され、今回の研修の時期が1週間でも遅ければ、状況次第で訪韓も難しかったかも知れません。「時局心話會」は不思議な力で守られているような気がしてなりません。
研修初日は、黒田勝弘氏より「朴槿恵辞任後の韓国情勢」についてお話を伺いました。特に印象深かったことは2点あり、1点目は、正しい法治主義が浸透していないという問題です。日本大使館前の慰安婦像、光化門広場やソウル市役所前広場におけるデモやテントの問題は、大衆の感情に迎合するのではなく、国際法を考慮して正していくことが重要だと感じました。2点目は、朴正煕時代の反発です。日韓基本条約の締結などにより経済は発展しまし たが、財閥など強者だけが得をした為に、政府に対する不信感が国民の中で強まったという声もあります。
2日目は、韓国の「延世大学」にて梁起豪氏より「韓国政治の行方と日韓関係」についてお話を伺いました。なかでも、大統領選挙の争点について、以下の6点について明確に分かりやすく説明をして頂きました。
・「社会統合と南北関係の改善」・「青年失業と低出産高齢化」・「財閥改革と経済民主化」・「韓国同盟と貿易摩擦」・「THAAD(サード)配置と対中国とロシア政策」・「日韓慰安婦合意の問題」です。
これら6点の問題は、何れも難しい取り組みですが、現在、進歩派の文在寅氏と中道に近い進歩派の安哲秀氏の激しい争いの中で、どのような結末を迎えるのか大いに注目したい内容でした。
また、本物を食し本物に学ぶ。今回もこの機会を「時局心話會」に与えていただきました。この実現の為にご尽力をいただいたのが、ピザチェーンの経営者である徐昌祐(ソー・チャンウ)氏です。徐氏には日本が誇るおもてなしの心を、「食」を通して示していただきました。また、日韓経済人交流会では、徐氏率いる多くの志・夢・バイタリティに溢れる若手経営者の方々と交流を深めることができ、大いに触発されました。彼らは次回来日されると伺っておりますので、また彼らと会えることを楽しみにしております。
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左から山本新太郎、徐昌祐氏。「韓国研修会」では大変お世話になった。
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産経新聞の黒田勝弘氏を囲んでの記念写真。白熱の講演会であった。
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梁起豪氏を囲んでの記念写真。大論争を呼んだ講演会であった。
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韓国料理店ハモにて日韓経済人交流会を行ったときの記念写真。
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ソウル中心地で市民団体のデモ。
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日本大使館前の慰安婦像。
2016年「京都旅乃会」12月18日~19日 山本 新太郎
12月18~19日に「京都研修会」が開催されました。
18日、本家西尾八ッ橋会長の西尾陽子氏にお話を伺いました。西尾八ッ橋は1689年に創業し、今年で328年の歴史を持つ老舗であります。西尾氏は「京都の老舗が続いてきたのは、家訓を頑なに守ってきたからです。家訓は、家業永続を願って、自己の経験や苦労から得た信念をとりまとめ、これだけは子孫に言い残したいとされる思いを書き残したものです。西尾八ッ橋の家訓に、『陰徳を積む』という言葉があります。努力は自分のためだけでなく、他人様に尽くす気持ちが大事だと述べられた。また、京都人は贅沢をせず、質素・倹約を重んじて、今日の京都を築いたものでした。昔から、よそ者が京都で成功したら、どこでも成功すると言われてきました。それほど京都は難しいところなんです」など、現場の生々しい内容を次から次へと述べられました。私は久しぶりに素晴らしい講演を聞いたとの感触を得たものです。参加者各位も、西尾氏のお話にうなづいておられました。
その夜、京都吉兆嵐山本店に出向きました。何と言っても、吉兆は日本一と言われる料亭だけあって、参加者各位から本物に触れて満足との感想を述べられた。一つ一つの高級な素材に巧みな味付けで個性を引き出しており、人間で言えば、味のある人だなぁ、というのが私の実感でした。次回は、4月になって、桜の花が咲く頃に、舟に乗って桜を楽しみ、吉兆で食事をして、京文化を味わいたいとの声しきりです。
翌日、京都の街を散歩。途中、龍馬の暗殺現場を視察しました。木屋町、高瀬川通り、寺町、そして、人気があったのが、石塀小路(いしべこうじ)でした。なかなか京の街を散歩する機会はないが、この日はぽかぽかと暖かく仲間と共に歩く京の街は最高でした。
このように、「京都旅乃会」は「楽しくて為になる」研修会であり、我々にとって商売の原点を知る絶好の機会だと思いました。
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「西尾八ッ橋」の西野陽子氏からご講演をいただいた
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左からに西尾陽子氏、山本新太郎
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「嵐山吉兆」にて左から橋口俊介氏、簑口昌明氏